弾き語りおやじの独り言

iphoneアプリ「nana」のことやDTMのことなど徒然に・・

素敵なnanaユーザーさんの音源を動画化しました。
https://youtu.be/WVQ8yQ9zblk
https://youtu.be/b9wIFWl7rYs

使い方

前々回「下準備編」
あたらしいnanaの使い方〜下準備編 : 弾き語りおやじの独り言 (blog.jp)

前回「サウンドの検索、ブックマークに追加編」
あたらしいnanaの使い方〜サウンドの検索・ブックマークに追加編 : 弾き語りおやじの独り言 (blog.jp)


に続いて今回は、いよいよコラボを録音して投稿する方法です。

最後にエフェクトのことも少しだけ書いています。

なお、この記事は2023年7月15日現在の「あたらしいnana バージョン:5.1.0(69)」に基づいて書いていますので、今後、この記事とは異なる機能が追加されたり仕様が変更になることも考えられますので、その件についてご了承ください。
なお、本記事に基づく録音などの行為は、あくまでも自己責任でお願いします。


⚫️ コラボサウンドの選択〜録音画面の表示
まずは、前回編でブックマークしたサウンド一覧画面からコラボしたいサウンドをタップします。

ブックマークしたサウンドの表示は、前回の「サウンドの検索、ブックマークに追加編」を参考にしてください。

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タップすると「このサウンドにコラボする」と表示されますので、それを選択します。

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選択すると少し時間はかかりますが(数秒)録音画面に変わります。

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すでにコラボしたいサウンドを開いている場合は、画面下にあるマイクのアイコンをタップしても同じように録音画面に移動することができます。

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録音画面に移動します。

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⚫️ 録音の開始
録音画面に変わったら、あとは下の録音ボタン🔴をタップするだけで録音が開始されます。

録音を停止したい場合は、停止ボタン🟥をタップします。

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⚫️ 録音位置の調整
旧アプリにあった録音開始位置メニューの「この再生位置から」は、

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あたらしいアプリでも可能で、
好きな位置から録音することができます。

任意の場所から録音したい場合は、録音画面を左にスワイプすると録音開始位置を移動させることができます。

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移動→再生して位置確認を繰り返しながら、リードやハモリを歌うのに入りやすい位置まで移動させます。

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入りやすい位置で停止させ、
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その位置で録音ボタンを押して録音します。

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この段階でコラボ録音が終了した場合は、下の「⚫️ リバーブ(パン&空間エフェクト)をかける」や「⚫️サウンドの投稿」を参考にしてエフェクトをかけて投稿しましょう。

⚫️ 録音の一部やり直し
 旧アプリで録音した場合は、録音の一部を失敗したり録音内容が気に入らない場合は、最初から全部録音をし直さなければなりませんでしたが、あたらしいnanaでは、録音の部分的なやり直しができます。

例えば、録音していてAメロの最後の所で
歌詞を間違えたとか
ちょっとピッチが外れちゃったとか
歌い方が気に入らないとか
の場合は、一旦録音を停止します。
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次に録音したサウンドをタップして選択します。
選択すると録音したサウンドの長さを調整することができるようになります。

※ サウンドをタップするとサウンドの表示が、これから
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この表示に変わります。
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この状態で再生しながら録り直したい部分の前の位置まで録音サウンドを短くトリミングします。

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次に、再録音しやすい位置まで録音開始位置を移動します。
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再録音の位置が決まったら、
この画面を一度タップして録音画面に戻し、録音ボタンを押して録音し直します。

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再録音を開始すると、最初のサウンドの下のトラックに再録音のサウンドが記録されます。

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再録音が終わったら録音停止ボタンを押して録音を止めます。

次に、再録音のサウンドをタップしてサウンドの長さを調整出来る状態にして、録音開始部分などの無音部分をトリミングします。

これは、無音部分にノイズが入ったりすることがあるためで、不必要な部分は出来る限りトリミングしましょう。

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トリミングが終わったら画面をタップして録音画面に戻ります。

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録音の一部やり直しは、終わりの部分だけではなく、録音開始位置からもできます。

ところで最初の録音開始位置から再録音すると、最初の録音サウンドと同じトラックの上に上書きされるように再録音サウンドが表示され
あ〜っ!😱
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と焦りますが、安心してください!
そのまま録音をつづけ、録音が終わっり停止ボタンを押すと、最初の録音サウンドが一段下がり、再録音サウンドがその上に記録されてます👌
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⚫️ ハモリを入れる
 部分修正の応用で、ハモリを入れる場合は、コラボしたいサウンドを再生しながら、ハモリを入れたい位置の前の入りやすい位置に録音位置を決めます。
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決まったら録音ボタンを押してハモリを録音します。

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ここでも不必要な部分はトリミングしましょう。
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この機能を活用すれば、Aメロ、Bメロ、サビと分けるなど、分割録音することが可能です。


⚫️ サウンドの投稿
 録音が終わり空間系のエフェクト(次項で説明します。)が掛け終わったら、いよいよ投稿です。

録音画面の右上のマークをタップします。

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投稿画面が表示されますので、タイトル、キャプションを書きます。

キャプションの下にあるクレジットタイトルは、旧nanaのパートに当たります。
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クレジットタイトルをタップするとパートメニューが表示されますので、該当するパートを選択します。

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パートを選択した後は、プレミアムユーザーの方は左下の地球マークをタップすると
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「公開」、「シークレット」が選択できます。

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そして最後に「送信」ボタンを押してサウンドを投稿します。
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これで投稿は完了です👍


⚫️ リバーブ(パン&空間エフェクト)をかける
 さてコラボ最後の仕上げは、お決まりのパンの調整と空間系エフェクト掛けです。
あたらしいnanaでは、たくさんのエフェクトがようされてますが、全部は紹介しきれませんので、とりあえずリードやハモリと言った歌ものに最低限必要なパンの調整とリバーブ(空間エフェクト)の説明をします。

ここで厄介な問題があるのですが、あたらしいnanaでは、各エフェクトのパラメータ設定項目が多く、また項目名を見ても
これ何のパラメータ?
と言うのもあります。

そこで、その調整項目を一応説明しますが、一部の調整だけでもリバーブはかかりますのでご心配なく。

まずは、エフェクトメニューの表示方法です。
上の説明で気付いた方もいると思いますが、エフェクトを掛けたいサウンドをタップすると下にエフェクトメニューが表示されます。
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パンは右にありますのでタップして選択します。
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次に調整画面が表示されますので、上のパンの項目でサウンド(リードやハモリ)の左右の位置を決め、下のボリューム項目で鳴らすサウンドの大きさを調整します。
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当然リードの場合は、パンの調整の必要はないので、ボリュームのみの調整でいいと思います。


次に、リバーブ掛けです。
エフェクトメニューの画面を右にスワイプすると空間系が表示されます。
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空間系をタップして選択すると空間系のメニューが表示されます。
見慣れた3つのエフェクトが表示されてますね。
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ここで掛けたいリバーブを選択すると厄介なパラメータ調整画面に変わります。

さて、面倒なパラメーターを調整したくない人は、
LowEQ Frequency=200.00
LowEQ Gain=-18.00
だけ設定して
一番下のDryWetでかかり具合を調整しましょう。

一番下のDryWetの調整は、旧アプリのこの調節画面と同じ機能です。

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それでは、リバーブの各調整項目について説明します。

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最初のReverb Typeは、通常はroom、hall、charchなどのリバーブの種類をいうのですが、ここではおそらく選択したリバーブの種類から、もう少し広い空間にしたいとか、広すぎるから狭くしたいと言う場合に調整しますが、よく分からない方は、そのまま初期値で良いと思います。

次のInput Trimは、エフェクトを掛けたいサウンドの入力レベルの大きさをどのくらいにするのかと言う項目で、ここも分からない方はそのままで…
チャレンジしたい方は、スライダーを動かして、音がどのように変化するのかを聴きながら調整してみてください。

次に、その下の項目です。
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HighEQ Frequencyは、その下のHighEQ Gainの調整をどの高さで掛けるのかという項目です。
例えば、女性ボーカルの場合は1,000hzあたりが聞かせるのに重要な周波数なので、HighEQ Frequencyを1,000にしてHighEQ Gainを少し上げてやれば目立つようになるはずですが…チャレンジャーの方は自己責任で挑戦してみてください。

チャレンジャー以外の方は、初期設定のままスルーしましょう。


次のLowEQ FrequencyとLowEQ Gainは、是非調整してください。
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通常、低音はタイトに鳴らすため低音にはできるだけリバーブをかけたくありません。
低音にリバーブをかけるとブォ~ンブォ~ンと低音が響いて他の音に被ってしまいますので、狙って効果音的にかける場合を除いて、ここの項目は2つとも一番左までスライダーを移動させて、
LowEQ Frequency=200.00
LowEQ Gain=-18.00
にしてください。


次の項目ですが、
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PreDelay Timeは、原音が鳴ってからどのくらいでリバーブの最初の反響音がなり始めるかという時間で
通常は40~60の間で設定します。

PreDelay Thurは…実は初めて見るパラメーターで、ググっても出てこないので、ここはスルーして初期値で行きましょう。

 
次の項目は
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High Dampもちょっと難しいのですが、リバーブは初期反響音が鳴った後に少しずつ減衰していく減衰音が鳴るのですが、この減衰音をどこの音の高さで切るのかという設定で、数値を上げるほど空間が広く聞こえますが、ここも初期値でOKだと思います。

Reverb Timeは、リバーブが鳴っている時間の長さです。
ここも初期値でいいと思います。
長くすると次の音にリバーブが被り不協和音になってしまう可能性がありますので注意しましょう。
逆に、録音した歌にリバーブを掛けて不協和音に聞こえる場合は、Reverb Timeを短くしてやると解消される可能性があります。
あくまでも可能性ですが…



次の項目です。
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Blend Wet、Blend Dryは、どのくらいリバーブ音や原音を鳴らすかという数値ですが、ここも初期値でスルーして、最後のDryWetでかかり具合を調整したほうが良いと思います。
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上で書きましたが、このDryWetの調整は旧アプリのエフェクトの調整画面と同じ機能です。

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このほかにも、エフェクトメニューの中の「スタイル」では、イコライザーやコンプレッサーも用意されていて、DAWを使っている方はおなじみのエフェクトなのですが、使ったことのない方には、少々ハードルが高いです。

ボーカルにイコライザーを掛けるのを一つをとってみても、その人の声の質によって聴きながらEQポイントを探りながらかけなければなりません。
コンプレッサー至っては、DTMをやっている方でも、よく理解されていない方が多い奥の深いエフェクトです。

使い方に慣れている方以外はスルーでよいと思います。

ただ、nanaの楽しみ方の一つとして、このエフェクトを色々と試して楽しむのはありだと思いますので、チャレンジャーの方は挑戦してみてください。


簡単ですが、今回はあたらしいnanaでサウンドにコラボする方法について書いてみました。

前回の「下準備編」に続いて、今回は、コラボするための伴奏サウンドなどの検索方法と見つけたサウンドのブックマークへの追加方法です。

まだ「下準備編」を読まれてない方は一応目を通して下さい。
あたらしいnanaの使い方〜下準備編 : 弾き語りおやじの独り言 (blog.jp)

また、次の記事では、「コラボ録音・投稿編」を書いています。
あたらしいnanaの使い方〜コラボ録音・投稿編 : 弾き語りおやじの独り言 (blog.jp)


なお、この記事は2023年7月15日現在の「あたらしいnana バージョン:5.1.0(69)」に基づいて書いていますので、今後、この記事とは異なる機能が追加されたり仕様が変更になることも考えられますので、その件についてご了承ください。



それではまず、あたらしいnanaアプリ(新アプリ)で伴奏など、コラボするサウンドを検索する方法からです。

基本的に旧nanaとあまり変わりませんが、UIが大幅に変わり戸惑っている方もいらっしゃるかもしれないので参考までに書いておきます。

⚫️ 伴奏の検索方法
 最初にアプリを起動させると初期画面になりますので、画面下の➕マークをタップします。
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メニューが表示されるので、一番上の「nanaで伴奏を探す」を選択します。

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次に上段の検索窓に検索ワードを入れて探します。

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⚫️ ブックマークに追加
 次に、旧アプリにあった「あとコラ」機能ですが、あたらしいnanaでは、「ブックマーク」と名称が変更されてます。

また、旧アプリで「あとコラ」に登録されていたサウンドのデーターは、あたらしいnanaアプリに引き継がれていますので、ブックマークのページを開くと旧アプリで登録していた「あとコラ」のサウンド一覧を見ることができます。

ブックマークのページを見る方法は、上の検索画面を左にスワイプすると移動できます。

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次に、あたらしいnana でサウンドをブックマークする方法は、ブックマークしたいサウンド画面の右上にある「・・・」をタップするとメニューが出ますので、その画面で「ブックマークに追加する」を選択します。

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⚫️ サウンドのコラボ履歴から探す
 旧アプリでは、コラボサウドからコラボ履歴が簡単に確認できましたが、あたらしnanaでは表示されません。

そこで、あたらしいnanaでコラボ履歴を表示させコラボするサウンドを探す方法は、
まず、履歴を確認したいコラボサウンドを開き、右下にあるマークをタップします。

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コラボ履歴が表示されます。

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この中からコラボしたい段階のサウンドを選択します。

例えば、このコラボサウンドの伴奏とコラボしたいのであれば
一番下の項目を選択すると選択します。


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選択すると伴奏サウンドに移動します。

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ここでは一旦ブックマークに追加するため、右上の「・・・」を
タップしてメニューを表示させます。

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メニューが表示されたら「ブックマークに追加」を選択してブック
マークに追加します。

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コラボサウンドの検索やブックマークの追加は以上です。


あたらしいnanaがリリースされてそろそろ1か月になろうとしてます。

そこで、もう誰が書いているかもしれませんが、今回は、あたらしいnanaのアプリでコラボする方法などについて記事にしたいと思います。

もう、そんなこと知っていると言うか方は、スルーしてくださいね。

それにしても、こんな記事を書くのは何年ぶりでしょう(^_^;)


ところで、少し前に、あたらしいnanaアプリをインストールしてログインしたけど、やっぱり旧アプリの方が良いからと思い、
あたらしいアプリからアカウントを削除すると旧アプリのアカウントも削除されます
との警告のようなものを見ましたが‥

これは、アプリと言うのはアカウントにアクセスするための入り口で、今はまだ、新旧の2つの入り口があります。

つまりアカウントと言う1つしかないマイホームに入るための入り口が2つある状態で、あたらしいアプリから見えるアカウントと旧アプリから見えるアカウントは同じアカウントなのです。

ですから、新しいアプリからこのアカウントを削除すると、一つしかない家を解体することと同じなり、旧アプリと言う入り口だけが残り、入るべき家がなくなることになります。

皆さん気をつけてください。


それでは、まずはアプリを使う下準備をします。

なお、この記事の次に続きで
「サウンドの検索、ブックマークに追加編」
あたらしいnanaの使い方〜サウンドの検索・ブックマークに追加編 : 弾き語りおやじの独り言 (blog.jp)

「コラボ録音・投稿編」
あたらしいnanaの使い方〜コラボ録音・投稿編 : 弾き語りおやじの独り言 (blog.jp)

を書いていますので見ていただけたらと思います。




⚫️ メモリーの解放
 録音を始める前に、その下準備をします。
 と言うのも、あたらしいnanaは、まだリーリースされて間もないアプリで、結構落ちるとの評判があります。

私もnanaを始めて、まもなく満11年でいよいよ12年目に入りますが、旧アプリもリリースされて1~2年の頃に、よく落ちる時代がありましたね。
そんな時代を経て今のnanaに成長したんですね。


あたらしいnanaもまだ未完成なところがあると思いますが、PCのDAW(DTMのソフト)を使用している時も、不必要なソフトは立ち上げていると、録音時の動作が不安定になって落ちることもあります。

それだけ音を録音すると言う動作はデバイスにかかる負担が大きいのです。

特にアプリを動かすメモリー(アプリのプログラムやデーターを一時的に保存する場所で、データを半永久的に記録しておくストレージとは違います。)が少ないと動作が不安定になります。

なのでnanaで録音するときは、事前に出来る限りiPhoneのメモリを解放する必要があります。

方法は、立ち上げているアプリを全て終了させ、さらにその後にiPhoneを再起動させます。

そうすることで、他のアプリなどで使用されていたiPhoneのメモリーが解放され、nanaのアプリがiPhoneのメモリーを最大限に使用することができるようになります。


メモリーを開放する順序は

・ 起動しているアプリを全て上にスワイプして終了させる。
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・ iPhoneの電源を切る

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・ 再度iPhoneの電源を入れる。

・ iPhoneが起動したら、あたらしいnanaアプリを立ち上げる

これでメモリーの解放はOKです。

⚫️ iPhoneのストレージの残り容量の確認

もう一つ注意しなければならないのが、先ほどのストレージの残り容量です。
PCでもそうですが、ストレージの残り容量が少なくなるとアプリの動作が不安定になります。
iPhoneの仕組みはよく分かりませんが、普通PCは、メモリーの容量が足りなくてなってくると一時的にストレージを仮想のメモリーとして使うことになるからです。

iPhoneのストレージの残り容量の確認方法は、
設定 → 一般 → iPhoneストレージ
でできます。

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ストレージの残り容量が少ない方は、不必要なアプリやデータを消去するか、写真などのデーターをクラウドに移動させストレージ残り容量を増やしましょう。


⚫️ iPhoneマイクのnanaアプリへの使用許可
下準備の最後は、iPhoneのマイクがnanaに使用許可されているかの確認です。

先日、nana友の方から、あたらしいnanaで録音出来ないとの相談を受けました。
真っ先に浮んだのが、iPhoneのマイクがnanaで使用許可されていないことでしたので、確認してもらったら、やっぱりそれでした。

マイクのアプリでの使用許可の確認は、先程の「設定」を開き、下の方に画面を移動させるとあたらしいnanaアプリがありますので、それを開きます。

そして一番上のマイクの項目がONになっているか確認し、OFFになっていたらONにします。

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これで下準備は終わりです。

nanaがリリースされて5年が過ぎ、待望のパソコンからインターネットを経由してnanaにサウンドを投稿できるようなりました。

投稿の方法は、nanaの公式ページで公開されているので参考にしていただきたいと思います。
http://nana-music.com/blogs/20170913-01/

投稿できるファイルは、公式ページにも書かれているとおり

ファイル形式:wav形式
ビット深度:16bit
サンプリングレート:44.1khz
チャンネル数:1(モノラル)
ファイルの長さ:90秒以内

となります。

さて、このnanaで投稿できるファイルを作成するためには、DAWでDTMサウンドを作成して、完成したら最後の仕上げとして、上のファイル形式で出力します。

具体的には、それぞれのDAWで違いますが、大体は、「バウンス」とか「書き出し」とかの名称がついています。

それでは、私が使用しているDAWをみてみると

まずは、Cubaseでは
ファイルメニューから「書き出し」→「オーディオミックスダウン」を選択します。

cubase ミックスダウンメニュー


次にミックスダウンのメニューの中で「オーディオエンジン出力」の項目で、

cubase 書き出し2

「ファイル形式」をWaveファイル
「サンプリングレート」を44.1kHz
「ビット深度」を16Bit
「モノラルダウンミックス」にチェック

で書き出します。

次にprotoolsでは、ファイルメニューから「バウンス」→「デスク」を選択します。

protools 書き出し1

次にバウンスメニューで、

protools 書き出し2

「ファイルタイプ」:WAV
「フォーマット」:モノ
「ビットデプス」:16ビット
「サンプルレート」44.1kHz
を設定してバウンスします。

Cubaseでもprotoolsでも、書き出した(バウンスした)ファイルをnanaの投稿用のwebページを投稿するのですが・・・・
なんと、どちらのDAWで作成したファイルでも「WAVファイルのフォーマットが不正です。」とエラーメッセージがでました。

ファイル不正


おそらく、両方ともDAWから書き出したファイルは、なんらかのデーターが付加されて、nanaの変換プログラムに適合しないのだと思います。

10月28日現在、protools12.82、Cubase8.5とも互換性が向上してダイレクトにweb投稿できるようになりました。

さて、それではどうしたらよいのかというと、標準のwavファイルに変換してやればいいんですね。

私は、15年くらい前から使っているwavファイルのエディターがあって、今回は、それを使ったら簡単にnanaに投稿できるファイルに変換できました。

それは「SoundEngine Free」というフリーソフトで、ソフトの概要はこちらを参照してください。
http://soundengine.jp/software/soundengine/

このソフトのダウンロードは、こちらです。
http://soundengine.jp/software/

なお、こちらはフリーウエアーですから、ダウンロード、使用は、自己責任でお願いします。

このソフトを使った変換方法ですが、いたって簡単で、DAWから書き出したwavファイルを、「SoundEngine Free」に読み込み、そのまま「別名で保存」で違うファイル名で保存したら終了です。

editor save as

簡単ですよね。

あとは、この別名で保存したファイルを先ほどのnanaの投稿ページから再度投稿すると・・・・

投稿OK

と、投稿が成功しました。

実は、この「SoundEngine Free」には、ステレオをモノラルに変換する機能も備わっているので、DAWでモノラル出力できない人は、このソフトを使ってできるし、そのほかにフェイドアウトやノーマライズなど非常に便利な機能がたくさん備わっていますので、私的にはおすすめです。

このように、スマホ用のオーディオインターフェイスがなくても、nanaのwebページからサウンドが投稿できるようになって、今までよりも多くのDTMサウンドを制作している方が手軽に投稿できるようになりました。
もちろん、DTMサウンドを制作するためにはPC用のオーディオインターフェースが必要ですけどね。

さて、このようにnanaのwebページから手軽に投稿できるようになって、私もそちらから投稿するようになるのかというと、そうでもなく、wavファイルは、いわばサウンドのRawデータで、nana用にコーデックされたときに、そのデーターがどう変わるのかというのが、今のところ分からないので、これからこの投稿されたサウンドについて色々と検証してから決めようと思っています。

単純に音が良いのかというとそうでもないような気がしています。
こだわって作ったサウンドの周波数や音圧、音量は2台のオーディオインターフェースを使用して投稿したものと変わることは間違いなく、特に周波数はオーディオインターフェースで変わるので、制作したモニター環境で聞くサウンドとRawデータのwavファイルとでは変わると思います。
つまり、自分で聞いて制作した音と書き出したwavファイルの音は違うということです。

その辺の検証については、また時間があれば記事にしたいと思っています。
それでは、また・・・

最近、このブログに
 ~歌の録音がうまくできない 
 ~オーディオインターフェイスとダイナミックマイクを買ったけど、声がこもって聞こえる
などのご質問が続いたので、おさらいの意味を込めて、nanaで歌を録音するの色々方法を比較してみたいと思います。
また、「なぜ、声がこもるのか?」についても実験してみました。


ところで、私はこれまでにコラボする時の伴奏の探し方なんかも、過去記事で書いていましたが過去記事はnanaのバージョンが古いので、確認の意味でそこから書いてみます。

まず、nanaで歌を録音する時は、歌いたい曲の伴奏を探します。
ホーム画面から右上の虫メガネのアイコンをタップします。

検索1


検索画面に変わりますので、探したい曲を入力し、その下の検索の種類は、曲名検索を選択します。

検索2-1


検索結果の画面が表示されるので、伴奏だけを検索するため、再度右上の鍵盤アイコンをタップします。

検索3-1

すると、メニューが出てくるので「伴奏のみ検索」を選択します。

検索4-1


これで、探した曲の伴奏だけが表示されます。
ただ、最近は純粋な伴奏でないのに投稿する時にDTMアイコンなどを選択して投稿し、この伴奏検索に引っかかるようにしてるユーザーもいます。
ハモりパートを入れた時にこれを使うユーザーが多いような気がするので、エアハモのアイコンを新設した方がいいかもしれませんね。

検索5

ここで、歌いたい伴奏を選択します。

検索6

すると、そのサウンドの詳細画面に変わるので、左下のコラボアイコンをタップします。

録音1-1

ここで、注意画面が出てくるので「OK」を選択します。

録音2

さて、ここからが録音画面です。
録音する時の基本は、どんなマイクを使っても同じで、マイクのイラストの下にある録音レベルを調整するスライダーを動かしながらマイクに向かって声を出して録音ボタンの横にあるインジケーターのランプを見ながら録音レベルを決めます。
ちなみに、このスライダーは右に動かすと録音レベルが大きくなります。

私はいつも「-6」くらいを上限にして録音してます。

録音3-1



さて、いよいよ本題ですが、一般的にnanaで歌を録音するときは
 1 イヤフォンマイクを使って録音
 2 モニター用のイヤフォンやヘッドフォンを使ってスマホの内蔵マイクで録音
 3 オーディオインターフェイスとダイナミックマイクやコンデンサーマイクを接続して録音
の3種類が考えられ、普通の方は、1か2だと思います。

まずお断りしておきますが、私はiphoneしか持っていないのでそちらを中心に書きます。

まず最初に1の方法です。
iphoneには、純正のイヤフォンマイクが付属しているので、それを使います。
今回私のiphone6付属の純正イヤーパッドを使いましたが、結構性能はいいです。
このイヤーパッドは、右耳のイヤフォンの下にマイク付きのコントローラーがあり、このコントローラーのマイクマークがついている方がマイクになっています。
※ 反対(+-がついている方)でも録音できました。

イヤフォンマイク

このイヤフォンマイクの欠点は、
○ イヤフォンを両耳に装着した状態ではベストなマイクセッティングができないこと
○ あらかじめマイクを持つ指を固定しなければ、録音の時に「カサカサ…」とゴキブリが走るような雑音が入ること
です。

これを使って録音する時、私がベストだと思った方法は、
イヤフォンを左だけ耳に装着して伴奏をモニターして、
右耳用(マイクがついている方)は耳から外し、
あらかじめマイクの部分を指で固定して、(ゴキブリが走らないように)
口から15~20センチくらい離した位置でマイクに向かって歌う
ことです。
※音源は後ほど…

この距離はそれぞれユーザーさんの声質によって変わりますが、
私の感覚では口とマイクの距離が10センチ以内になると、
息がかかって雑音になるのと、音がこもります。


次に、2の内蔵マイクを使って録音する方法です。
まず内蔵マイクを使って録音するためには、モニター用のイヤフォンが必要です。

ここで、ほとんどの方が一度は失敗するのが、モニター用のイヤフォンにマイク付きイヤフォンを使ってしまうことです。

iphoneを含めスマホは、
マイク付きイヤフォン(1で使ったもの)を接続すると、
内蔵マイクは機能せず、
接続されたイヤフォンのマイクで録音されてしまいます。

これを使って録音されたユーザーさんが、なぜ内蔵マイクに向かって録音しているのに、音が変?
と言われる方が、結構いました。

ですので、安くてもかまいませんので、マイクやコントローラーのついていない、普通のステレオイヤフォンをモニター用として用意してください。

ちなみに、こんなので十分です。

家電量販店にもあると思います。

さて、内蔵マイクで録音する時のセッティングですが、
イヤフォンマイクと同じようにマイクに近すぎると、
息が強調されてノイズになったり
音がこもったりするので

イヤフォンマイク同様に15センチくらい離すのが良いと思います。
これも、声質により変わりますので目安です。
ただマイクの指向から外れても、音がこもったり遠く聞こえたりするので、マイクの穴が見えるけど、直接息がかからない微妙なセッティングが必要です。

ちなみに、私は、こんな感じ(私の目線で)がベストだと思いました。
マイクまでの距離は20センチ弱くらいです。
※ 音源はのちほど

内蔵マイク


最後に、3の方法です。
オーディオインターフェイスについては、
http://nana-hikigatarioyaji.blog.jp/archives/41519467.html
を参考にしてください。

今回使用したオーディオインターフェイスは、こちらです。
http://nana-hikigatarioyaji.blog.jp/archives/44263016.html

マイクは、SHURE BETA57Aというダイナミックマイクです。

57b

このマイクは、楽器用のマイクですが、一応用途にはボーカルも入っています。
そして、1、2と同じなのは、
マイクに近づきすぎない!
ということです。
通常は10~20センチくらいでしょうか。

このマイクは手持ちしてもいいとは思いますが、マイクとの距離を保ったりするためのにマイクスタンドがあればいいと思います。
もう一つ、ボーカル録音には必須のポップガードがあればベストです。
これは、私が普段使っているやつです。
PG

ポップガードがあれば、マイクと口の距離を一定に保つことができます。
ダイナミックマイク

オーディオインターフェイスとマイクを使って録音する時は、nanaの録音レベルのほかに、オーディオインターフェイスの音のレベルを設定しなければなりません。
特に難しくはありません。
マイクに向かって声を出しながら、オーディオインターフェイスの録音ゲインのつまみを回して、PEAKランプが赤く点灯しないように調整します。
レベルは小さくてもだめ、大きくてもダメ(PEAKランプが点灯するくらい)
で、大雑把ですがPEAKランプが点灯する大きさの8~9割くらいがベストです。
AIF

ここが決まると、1、2と同じように、今度はnanaの録音画面で「-6」付近になるように調整して録音します。

さて、ここから録音音源の比較をしましょう。

歌は、最初のワンフレーズしか歌ってません。
録音の音質を聴くためにノンエフェクトにしています。
はっきり言ってテスト用ですので、そのへんはご理解ください。
この曲、微妙に難しい…(^_^;)

まずは、1、2、3の違いを聴いてください。

1 イヤフォンマイク
  iphone純正イヤーパッド使用
  口とマイクは約20センチ
 http://hibari.nana-music.com/w/player/0131cc10/ 

2 iphone内蔵マイク
  口とマイクは約20センチ
 http://hibari.nana-music.com/w/player/013199d4/ 
 
3 ダイナミックマイク(オーディオインターフェイス使用)
  口とマイクは約10センチ
 http://hibari.nana-music.com/w/player/0131af4e/

今回、iphone純正のイヤフォンマイクを使ってみて、予想以上の音質でしたが、内蔵マイクと比べると中低音が寂しいですね。

iphoneの内蔵マイクは、時々使っていますが、イヤフォンマイクよりは音に厚みはありますが、どうしても通話用マイクなので音のレンジは狭いですね。

ダイナミックマイクは、オーディオインターフェイスのマイクプリアンプで音質は変わりますが、1、2と比べて音のレンジが広くさすがですね。


次に、これまで
マイクに近づきすぎると音がこもる
と書いていますが、口とマイクの距離でどんな風に音が変わるか、3のダイナミックマイクでテストしてみたので聴いてみてください。

まず、カラオケで歌う人によく見られる、ほとんどマイクに口がくっつくくらい(2~3センチ以内)
http://hibari.nana-music.com/w/player/0131afcf/

こもっていますね~。

次に、ポップガードで5センチの距離(上の写真)をとったもの
http://hibari.nana-music.com/w/player/0131ae82/

5センチ離すだけでだいぶん違いますよね。

そして先ほどの口とマイクを10センチ離したもの
http://hibari.nana-music.com/w/player/0131af4e/

口とマイクが離れているのに声が大きく聞こえるのは、距離を離した分だけオーディオインターフェイスの録音ゲインを上げて調節しているからです。

この3つの録音を聴いて頂いたらおわかりだと思いますが、マイクに近づきすぎると低音が強調されて、音がこもってしまいます。
これは、イヤフォンマイクでも内蔵マイクでも同じことです。

ですので口がマイクに近すぎると
歌を録音した時に声がこもって聞こえる原因の一つに
なりますので、
最低でも10センチは離すようにした方がいいと
思います。

もう一つ書きたいことがあるのですが、また次回に…

それでは、また…

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